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ドッグフードと酸化防止剤 – エトキシキン・BHA・BHTとは?

合成添加物不使用ドッグフードには必ず油脂原料が使われます。ただ、犬向けに限らず私達人間向けも含めて、どんな食品でも空気に触れると時間の経過とともに酸化が進みます。そして油が酸化すると毒性のある「過酸化油脂」を生じます。

とはいえ、工場で作られたドッグフードをその場で食べることは現実不可能。実際には製造してから私達の手元に届くまでの流通過程で時間がかかるし、封を開けたらその日のうちに食べ切ることも普通はありません。だから、油を含むフードにはどうしても酸化防止策が必要なんです。

身体に負担の少ない天然の酸化防止剤としてはビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE(トコフェロール)、ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物などがありますが、一方で酸化防止の力は弱いので賞味期限は短くなります。

そこで、安全性より利益優先のドッグフードメーカーは安価で効果が高い、でも、発がん性などの疑いがある毒性の強いエトキシキン、BHA、BHTといった合成酸化防止剤を使用するのです。

ご参考:合成酸化防止剤

エトキシキン・BHA・BHTがそれぞれどのようなものか、Wikipediaのページを紹介しておきますね。
エトキシキン
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
BHT(シブチルヒドロキシトルエン)

ペットフード安全法と合成酸化防止剤

だいじょうぶかな…2009年6月に施行された「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」、通称「ペットフード安全法」ではエトキシキン、BHA、BHTの合計量で150ppm以下(※ただし、エトキシキン単体は75ppm以下)までの使用が許されています。

でも、特にエトキシキンは人間の食品への添加は一切禁止。家畜や養殖用魚介に残っている残留基準までも厳しく規制されています。

例えば、牛の食用部分では0.5ppmより濃度が高いと出荷できません。ところが、先程書いたようにドッグフードには75ppm以下までの使用が許可されています。人間に許される基準の何十倍も高い上限が設定されているわけですね。

また、ロイヤルカナンのように動物病院が取り扱っているドッグフードにもBHAが含まれていて、公式サイトを見ると「使用の範囲内なので健康に影響はない」と書かれています。

確かに合成酸化防止剤を含むドッグフードを食べたからといって、今日明日に急に病気になるものではありません。それにまだ人間ほどの医療研究が進んでいない現状では、犬の病気との関連性を指摘するのは難しいのかもしれません。

ただ、人はこれら毒性のある合成酸化防止剤を含んだ食品を毎日食べるわけではありませんが、犬は毎日食べ続けることになります。しかも人より身体の小さいワンちゃんが人間の許容量の何十倍もの量を体内に入れ続ける…。

ペットフード「安全法」と聞くと安全な基準かと思ってしまいますが、こんなことを考えるとかなり危うい基準に思えてしまいます。

まとめプレミアムフードと言われる高価格帯の商品の中にもコストのかからない合成酸化防止剤を使っている商品があります。高い=必ずしも安全とは限らないわけです。私達自身の目で原材料をしっかりチェックし、安心して与えられるドッグフードを選んであげないといけませんね。