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ドッグフードのパッケージ表示の基礎知識!9つの表示項目

ドッグフードの表示義務人間の食品と同じように、ドッグフードのパッケージにも原材料や賞味期限などの情報が記載されています。でも長い間、ペットフードには「ペットフードの表示に関する公正競争規約」という自主規制ルールが存在するだけで、表示義務がない状態が続いていました。

そのため粗悪な素材で作られたフードを口にしたペットが死にいたる…そんな悲しい事件も続き、ようやく「ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)」によって添加物を含む全ての原材料の表示と5項目の表示が義務化されました。2009年という比較的最近の話なのはちょっと驚きですね。

ただし、ペットフード公正取引協議会のルールで定められている9つの表示項目のうち、ペットフード安全法で義務付けられたのは5項目のみ。残りの4項目は依然として自主基準であり、ましてや公正取引協議会の非会員には違反の罰則もありません。

前進したことは評価できますが、私達人間の食品の基準に比べると、まだまだ緩いと言わざるを得ない面があり、愛犬家としては更に厳しく法律で規制してほしいと願うばかりです。

9項目の表示ルールとチェックポイント

ちゃんとチェックしてね義務化された5項目だけではなく、自主基準の4項目の中にも重要な情報があります。信頼性を考えるなら、9つの項目全てをきちんと記載しているドッグフードを選ぶことを強くおすすめします。

ただ、表示は必ずしもパッケージ裏面にまとめて記載されているとは限りません。一部が表面や側面などに記載されているものもあり、項目の表示順も特に決まっていません。

商品によって違うので、全ての面を見て項目を1つ1つ丁寧にチェックして下さいね。

法律で表示義務のある5項目

1.名称

ドッグフード(犬用)かキャットフード(猫用)かの表示。「ドッグフード(総合栄養食)」のように、自主基準6の目的と一緒に記載されていることもあります。

2.賞味期限

未開封のまま保管した時に品質を保証できる期限。ちなみに開封後のおよその目安はドライフードで約1カ月と言われています。

3.原材料

原材料は添加物も含めて全て表示するのが義務。使用量の多い順に記載されますが、やっぱり小麦やトウモロコシなどの穀物ではなく、鶏肉などのお肉(動物性たんぱく質源)が上位に来ているもの、合成添加物を使用していない無添加のものを選ぶのが安心です(詳細は安全なドッグフードの選び方3つの基準参照)。

4.原産国

最終加工が行われた国。原材料の産地とは異なるので注意です。例えば、原材料が中国産でも最終的に日本の工場でパッケージングされたなら、原産国は「日本」と表記されます。

5.事業者名と住所

製造業者、輸入業者、販売業者の名称及び住所を表示。

自主基準の4項目

6.目的

総合栄養食か、間食(おやつ)か、その他目的食かを表示。総合栄養食の場合は対応するライフステージ(成長段階:子犬用、成犬用、全年齢対応など)も記載します。

7.内容量

g(グラム)kg(キログラム)ml(ミリリットル)l(リットル)で表示。おやつの場合は個数や本数で記載されることも。

8.給与方法

ワンちゃんのライフステージや体重によって適切な量は違うため、1日に与える量や回数の目安を分かりやすく表示します。

9.成分

粗タンパク質、粗脂肪、粗灰分、粗繊維、水分の重量比を%(パーセント)で表示。ワンちゃんにとって最も大切な成分である粗たんぱく質は25%以上あるものがおすすめです。

まとめこれら9項目を丁寧にチェックすれば、粗悪なドッグフードを見抜くのは難しくありません。また、原産国と原材料の産地は必ずしも一致しませんが、品質にこだわっているメーカーの場合は公式ホームページ等で原材料の産地にも触れていることが多いので、合わせて確認してみると良いですね。