安心安全なドッグフードのススメ
うちの愛犬は白いチワワとブラックタンのチワワ。元気に長生きしてほしいと願っていますが、やっぱり気になるのは毎日食べさせるゴハンのことです。
というのも市場には安全性に疑いのある質の悪いドッグフードが沢山流通しているから。このような原材料を含むドッグフードを知らずに与えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
- どんな動物に由来するのか分からないミール・副産物・動物性脂肪
- ヒューマングレード(人が食べられる食品等級)ではない粗悪な食材
- 合成着色料・合成香料・合成甘味料等の合成添加物(人工添加物)
- 発がん性の疑いがあるBHA・BHT・エトキシキン等の合成酸化防止剤
こんな風に「毎日与え続けて本当に大丈夫?」と不安になるようなドッグフードが、ペットショップ・スーパー・ドラッグストアなどで普通に売られているんです。
主原料がお肉ではなく穀物(小麦やトウモロコシなど)という、肉食性の犬に必要な栄養バランスとかけ離れた商品まで数えたらキリがありません。
言うまでもなく、ワンちゃんは自分で食事を選べません。私達飼い主が正しい知識を持ち、安心安全で美味しく食べられるドッグフードを用意してあげないといけませんよね。
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- 品質(原材料・成分の質と安全性)
- 食欲(愛犬達の食いつきの良さ)
- 価格(市場で相対的に見た安さ)
それでは、うちのワンコ達と私が選んだおすすめの無添加ドッグフードをランキング形式で紹介していきますね。
モグワンドッグフード
品質評価 | : | 5.0点 |
---|---|---|
食欲評価 | : | 5.0点 |
価格評価 | : | 4.0点 |
原産国 | : | イギリス |
モグワンの特徴
人工添加物は一切使わず(無添加)、犬が消化しにくい穀物も不使用(グレインフリー)、人も食べられるレベルの原材料(ヒューマングレード)で作られた安心安全なドッグフードです。
イギリス産の平飼いチキンとスコットランド産の生サーモンを合わせると53%と動物性たんぱく質が豊富。新鮮な野菜・フルーツ、ココナッツオイルなども贅沢に使った優れた栄養バランスが特徴です。
定価で1kg当たり税抜き2,200円(※定期購入で最大20%の割引制度あり)。全犬種・生後4ヶ月以上対象。
モグワン体験レビュー
粒の大きさ・形状もカナガンと同じ。下の子(2.0kgのチワワ)はとても早食いなんですが、小粒なので喉につかえることもありません。小型犬でも食べやすい大きさになってますね。
モグワンに興味を持った理由は単純に、あのカナガンに日本人の細やかな感性がプラスされると、どんなフードになるのか興味があったため。
実際、表記の分かりやすさやジッパーの閉めやすさなど、細かいところにも配慮が行き届いていて、カナガンをうまく日本向けにブラッシュアップしたような商品になっています。
1kg当たりの値段はカナガンより少し高めながら、チキンだけではなくサーモンも使用している点、野菜・フルーツがより豊富な点も魅力(←動物栄養管理士の手作り食レシピが生かされているそう)。
カナガンチキン
品質評価 | : | 4.5点 |
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食欲評価 | : | 5.0点 |
価格評価 | : | 4.5点 |
原産国 | : | イギリス |
カナガンの特徴
グルコサミン・コンドロイチンも豊富なので、関節が弱いワンちゃんのケアにもいいかもしれませんね。
定価で1kg当たり税抜き1,980円(※定期購入で最大20%の割引制度あり)。全犬種、生後2ヶ月以上対応。
カナガン体験レビュー
カナガンを与えてから感じた変化はまずパサパサだった毛がふわっと柔らかくなり、見違えるほど毛ヅヤが良くなったこと。
また上の子(白いチワワ)は涙やけがひどく、効果的といわれているドッグフードをいくつか試しても全く改善しませんでしたが、カナガンを与え始めてから現在のように目立たなくなりました。
プレミアムドッグフードと言われる商品群の中でも、特に品質と値段のバランスが優れていて、今でもコスパの良さではモグワンより上だと思っています。
アランズ ナチュラルドッグフード
品質評価 | : | 4.0点 |
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食欲評価 | : | 4.0点 |
価格評価 | : | 4.5点 |
原産国 | : | イギリス |
アランズの特徴
人間も食べられる食材のみ使用、人工添加物不使用の無添加で、酸化防止には天然素材のハーブミックスが機能しています。穀物不使用(グレインフリー)にリニューアルしたので、穀物アレルギーの子も安心。
アレルギーになりにくいラム肉ベースで、その含有量も最大40%と動物性タンパク質も充分に摂れます。定価で1kg当たり税抜き1,980円(※定期購入で最大20%の割引制度あり)。全犬種、生後7ヶ月以上対象。
アランズ体験レビュー
初めてのラム肉ベースには不安があったものの食いつきも◎。小粒で小型犬でも食べやすくなっています。
上の子の食いつきはカナガンの方が少し良く見えたため、最終的にカナガンをメインに選びましたが、特に鶏肉アレルギーや肥満(脂質は13.0%と控えめ)でお悩みのワンちゃんにはナチュラルドッグフードがおすすめです。
品質評価 | : | 3.5点 |
---|---|---|
食欲評価 | : | 4.0点 |
価格評価 | : | 4.5点 |
原産国 | : | オランダ |
ファインペッツの特徴
オランダの工場で製造されていますが、実は渋谷にある日本の会社エヴリワンズ製。ペットフード事情を憂う日本人が製造に関与して作り上げた国内ブランドです。
1kg当たりの単価は定価で1.5kg袋税抜き2,094円、4kg袋税抜き1,619円。全犬種、生後2ヶ月以上対応。
ファインペッツ体験レビュー
また、大粒タイプか小粒タイプかサイズを選択できるのは私のおすすめ無添加ドッグフードの中でもファインペッツだけ。ちなみにモグワン・カナガン・アランズはもともと小粒で、オリジンは逆に大粒です。
1.5kg1,000円の初回お試しパックがあるのも嬉しいポイントですね。
良い商品だと思いますが、欲を言えば、私がおすすめしている他の無添加ドッグフードと比較すると、もう少し個々の原材料について丁寧な説明(産地など)が欲しいところです。
品質評価 | : | 5.0点 |
---|---|---|
食欲評価 | : | 5.0点 |
価格評価 | : | 3.0点 |
原産国 | : | カナダ |
オリジンアダルトの特徴
地元産の新鮮な原材料へのこだわり、80%という高い肉含有量、穀物不使用(グレインフリー)、低炭水化物など、品質的には文句のつけようがない安心安全な無添加ドッグフードです。
一方でネックになりそうなのは1kg当たり2,711円という価格でしょうか。全犬種・全年齢対応。
オリジンアダルト体験レビュー
ただ、気になったのは私がおすすめしている無添加ドッグフードの中でも最も粒が大きい点。うちの2.0kgの子も問題なく食べられますが、もっと極小犬になると不安に思う飼い主さんもいるかも。
また栄養満点でハイカロリーな分、給餌量は一般的なドッグフードよりかなり少なくなるため、ワンちゃんの満足感を心配する声もありそうです。
もう1点、オリジンに変えてから上の白い子の涙やけが再び目立つように…。もしかすると高タンパクが体質に合わなかったのかもしれません。
安心安全なドッグフードの選び方
犬や猫など、ペットの食の安全を確保する法律は一昔前に比べれば、かなり整備されました(参考:ペットフード安全法)。
とはいえ、原材料や表示の規制、違反事業者への罰則など、まだまだ甘い面があり、総合栄養食として最低限の栄養基準を満たしただけの低品質な商品も多いのが日本の現状。
また、何となく「国産なら安心」「値段が高ければ安全」といった漠然としたイメージがあるかもしれませんが、実際はそう単純ではありません。
そのため当サイトではドッグフードのパッケージに記載された原材料・成分表示やメーカーの公式サイトを私達自身の目でチェックし、次の3つの基準を全て満たす総合栄養食を選ぶことを推奨してます。
私達人間も食べられる食品等級=ヒューマングレードの食材で作られたドッグフードは全体のわずか3%しかないという話もあります。
特に原材料表示に「〇〇ミール、〇〇副産物、動物性油脂」の記載があったら要注意です。いずれも、どんな動物のどの部位から作られたのかイマイチ分かりません。
例えばチキンミールは「基本的に」鶏の内臓・頭・足・羽を除いた骨付き、もしくは骨なしの肉と皮を加熱処理し粉末状にしたものです。
ミートミールにいたってはAAFCO(米国飼料検査官協会)の定義にも「廃棄物処理された哺乳類の繊維」との表現があるように、何の動物由来かさえ怪しかったりします。
中には人が食べられるレベルの食材から作られたミールもありますが、大半を占めるのは人間の食用には適さない素材から精製されたものと考えていいでしょう。
更に先程「基本的に」と書いたのは、中には「副産物」を含むミールもあるため。そもそもペットフード製造工場にも茶色い粉の状態で持ち込まれるのがミールであり、何が入っているか、はっきりしないものも多いのです。
副産物は完全に人が食べられない廃棄物です。
鶏副産物は食肉加工後の捨てる部位(骨、くちばし、内臓、羽毛、血液、腸の中に残った糞尿等も含む)のこと。
畜産副産物にはDead(死んだ動物)Dying(死にかけの動物)Diseased(病気の動物)Disabled(障害のある動物)といういわゆる4Dミートが入っている可能性も…。
また、動物性油脂も何の動物の油脂なのかよく分かりません。由来が分かるなら鶏脂・鶏レバー油・サーモンオイル・ラム精製油のように表記するのが普通で、動物性と表現するのは何かワケアリと考えられるのです。
こんな裏事情を知れば知るほど、ミール、副産物、動物性油脂を含むドッグフードでは安心できません…。大切な家族の一員の毎日の食事だけに、やはりヒューマングレードを基準に選んであげたいものです。
原材料表示は含まれる割合の多い順に記載するのがルールですが、安価なレギュラーフードの多くは小麦・トウモロコシ・大豆などの穀物が上位に並んでいます。
でも、そもそも犬は雑食性の私達人間とは違い、肉食性が極めて強い動物。本来は動物性タンパク質=お肉をたっぷり摂る必要があります。
犬に適した栄養バランスを考えたら、穀物ではなくお肉、それもミールなどではなく、チキン(鶏肉)・ラム肉(子羊肉)・鹿肉のように由来のはっきりしたお肉がメインのドッグフードを選んであげるべきなんです。
また、犬の唾液には炭水化物やでんぷんを分解するのに必要な消化酵素のアミラーゼがほとんど含まれていません(※アミラーゼを持つのは草食動物や雑食動物)。
そのため、穀物は消化吸収しにくく身体の負担になりやすいのです。加えて、小麦やトウモロコシはアレルゲン(アレルギー反応の原因になる物質)になりやすい食材です。
犬の穀物摂取の必要性については様々な議論がありますが、本来の食性に配慮して、穀物を一切使用していないグレインフリーのドッグフードも人気になっていますね。
穀物メインの商品が多いのは、お肉メインで作るよりも遥かに低コストでかさ増しできるため。でも価格は多少高くても、由来の明快なお肉が上位を占める=良質な動物性タンパク質を豊富に含む商品こそ、犬にとって最適な栄養バランスのドッグフードなんです。
粗悪な素材で作られたフードや穀物メインのフードが美味しいはずありません。そこで合成調味料・合成香料などの合成添加物(人工添加物)の力で、ワンちゃんの食いつきが良くなるよう調整するわけです。
でも、ヒューマングレードの食材で作られ良質なお肉を豊富に含む商品なら、合成添加物で食欲をあおる必要はありません。
見た目を良くするため、合成着色料(赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色105号、青色2号など)を使って鮮やかに色付けされたドライフードもありますね。
これは犬というより私達飼い主向けの対策。ドッグフードがカラフルである必要もありません。
また、メーカーとしてはコストを低く抑えられるため、健康への悪影響が指摘されているエトキシキン、BHA、BHTなどの合成酸化防止剤を使用しているドッグフードもあります。
実際、プレミアムドッグフードに分類される有名ブランドでも、これらの合成酸化防止剤を含む商品があり、愛犬家の間で問題視されています。
公式サイトには「許容量の範囲内なので健康に影響ない」とありますが、微量とは言え、あの小さな体で毎日摂り続けて本当に大丈夫か心配…。
安心と安全を最優先で考えるなら、合成添加物を使っていない無添加ドッグフードの選択を強くおすすめします。