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犬に与えてはいけない危険な食べ物を教えて!

犬に与えてはいけない食べ物私達が食べられるものは、犬も食べられると勘違いしてしまいがちですが、そもそも雑食性のヒトと肉食性の強いイヌとでは消化できるものや苦手なものが違います。知らずに与えたり、愛犬が誤って口にしたりしないよう、私達が管理してあげないといけませんよね。

犬に食べさせてはいけないもの

1.魚や鶏の骨

のどに刺さると危ないよワンちゃんは骨が大好きですが、魚や鶏の骨のようにとがった骨、細かく砕けやすい骨を与えるのは危険です。のどや消化器官を傷つけたり、食道に引っかかったりする恐れがあります。骨付きチキンにも注意ですね。オヤツには茹でた牛、豚、馬などの骨を適度な大きさにカットしたものが最適です。

2.ネギ類

貧血になるよ!玉ねぎ・長ネギ・ニラなどのネギ類に含まれる成分「アリルプロピルジスルフィド」が犬の赤血球を破壊し、貧血を引き起こします。玉ネギを煮込んだスープやネギ類と一緒に炒めた料理にも注意。ただ、発症する摂取量には個体差が大きく、少量で敏感に反応する子もいれば、常食しなければ平気な子も。

3.タコ・イカ・甲殻類・貝類

おいしいのにね…繊維質の多いタコやイカは消化が悪いのでNG。また、生の貝類(アサリ・ハマグリなど)や甲殻類(エビ・カニなど)を大量摂取するとビタミンB1欠乏症になり、下痢、嘔吐、けいれん、ふらつきなどを引き起こす恐れがあります。更に、アワビやサザエは皮膚病の原因になります。貝柱のおやつはOKですが、消化に悪いのでおすすめしません。

4.ぶどう・レーズン

犬の腎臓に対して毒性があり、嘔吐、下痢、腹痛を引き起こします。大量摂取すると急性腎不全を発症して、最悪の場合には死に至ることも。

5.チョコレート・ココア

小型犬は板チョコ1枚で危険な状態に!チョコレートやココアに含まれるカカオの成分「テオブロミン」が犬にとっては毒素となります。特にミルクチョコよりも、カカオ含有量が高いビターチョコに注意。小型犬の場合はビター系の板チョコ1枚程度(約50~60g)で中毒になり、下痢・嘔吐・発熱・不静脈等・けいれん等を起こします。場合によっては死にいたることも。

6.カフェイン

コーヒー、紅茶、お茶、コーラなどに含まれるカフェインもワンちゃんは苦手。興奮状態に陥る、けいれんを起こすなどの危険性ありです。

7.キシリトール

ヒト向けには虫歯予防のガムなどに配合されている人工甘味料「キシリトール」。これも犬にとっては有害な成分で、血糖値の低下や肝不全を発症する危険性ありです。

8.牛乳

牛乳はダメ…牛乳は平気というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。でも、犬は乳幼犬期を過ぎると、牛乳に含まれる乳糖を分解できなくなります。個体差も大きいので平気な子もいますが、基本的に消化不良で下痢の原因になります。あえて飲ませる必要はないものですが、市販の犬専用ミルク(ヤギのミルク)ならOKなようです。

まとめ犬にとって危険な食べ物を知っていれば、わざわざ与えることはないと思います。でも、一緒の部屋で生活していて、私達の食べかけや食べ残しを食べてしまうなんてことはありえますよね。

私の知り合いにも、飲みかけのアルコールを置いておいたところ、愛犬が誤飲してしまい、それが原因で悲しい別れを迎えてしまった方がいます。亡くなったワンちゃんはもちろん、後悔しきりの飼い主さんにとっても本当に気の毒な話ですが、そんな不幸な事故が起きないよう充分に気を付けたいものです。