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犬が人間の食べ物を欲しがる時の対処法を教えて!

犬が人間の食べ物を欲しがる時の対処私達が食事をしていると、目を潤ませながら、なんとも言えない表情でおねだりしてくる犬。吠えて欲しい欲しいと要求してくる犬。そんな時、思わず人間の食べ物を与えてしまうこともあると思います。

でも、それはワンちゃんの健康面からも、しつけの面からも好ましくありません。その理由を詳しく解説するとともに、犬が人間の食べ物を欲しがる時の対処法をまとめていきます。

犬に人間の食べ物を与える弊害

健康面での弊害

私達が普通に食べていても、犬が食べると危険な食べ物は数多くあります。更に、犬と人間では必要な栄養バランスが違うため、与え続けるとバランスを崩して健康を損ねる可能性もあります。

特に人間の食べ物は犬にとっては塩分過多なものが多く、与え続けると腎臓や心臓の疾患が進む可能性もあります。また、人の食べ物には脂質や糖質も過多なものが多いため、肥満の原因にもなります。

良質なドッグフード(総合栄養食)は犬に最適な栄養バランスを考えて作られているので、本来はそれで充分なんです。

ましてや毎日ドッグフードを与えているのに、プラスで人の食べ物をあげてしまえば、完全にカロリーオーバーです。犬にも満腹感はありますが、人間ほど敏感ではないため、与えられた分ペロリと食べてしまいます。これはオヤツをあげ過ぎた時の弊害と一緒ですね。

こうした知識を持った上で、犬の栄養バランスに適した手作りゴハンを作ったり、ドッグフードにトッピングしたりするという意味なら、人間の食べ物を与えるのもアリだと思います(手作りフードとドッグフードのどちらがおすすめ?参照)。

でも、私達が食べている物を犬が欲しがるから単純にお裾分けするという意味なら、やっぱりオススメできないのです。

しつけの面での弊害

人間の食べているものを欲しがって犬が吠えたり引っ掻いたりしている時、「今日だけは特別」「少しだけなら」とお裾分けしまうと、犬は学習します。おねだりすればいいと分かれば、私達の食事中に吠えたり、食卓に上がってしまったりの問題行動につながる可能性があります。

人間と自分達の食事の区別がなくなると、それ以外のしつけでもわがままを通す習慣につながることもあります。人間が食べている間は静かに待つようにしつけないと、一緒に外で食事を楽しむこともままなりません。

ちなみに、うちのワンコ達もパピーの頃はよく私の食事を欲しがりました。でも、心を鬼にしてしつけたところ、今では人の食事と自分達の食事は別と考えているようで、食べ終わるのを大人しく待つようになりましたよ。

一貫して無視を貫く

もし犬が人間の食べ物を欲しがっても、一貫して無視するのが正しい対処法です。その時はかわいそうに思えますが、栄養バランスの良い食事で長生きしてくれたほうが、結局は愛犬にとっても私達飼い主にとっても幸せですよね。

犬の食事は大体決まった時間に良質なドッグフードを与え、食べなければ、それ以外はもらえない。このようなルールをちゃんと覚えさせることが大切なんです。

一方で、本当にドッグフードが足りているのか、食事量を見直すことも必要です。ドッグフードのパッケージに書かれている給餌量はあくまで目安。実際には個々のワンちゃんで体質や運動量は違います。

運動量が他の子よりも多ければ物足りなさを感じ、そのために人の食べ物を欲しがっている可能性もあります。体型や体重の増減を見ながら、今の愛犬にぴったりの給餌量に調節してあげて下さいね。

まとめ食事の主導権は飼い主さんが握って下さい。万が一もう人間の食べ物のお裾分けに慣れてしまっている場合には大変だと思いますが、欲しがっても相手にせず根気よくしつけて下さい。今だけの愛情でなく、犬の一生を考えて愛情を注ぐのが大切だと思うのです。